1.起動画面は自作が可能
Windows95,98,Meの起動時にWindowsのロゴが表示されますよね。
あれって、簡単に自作できるんです。
OSのインストールしてあるドライブ(大体はCドライブかと思います)にlogo.sysというファイルがあります。
(環境によっては表示されない、またはファイルが無い場合もあるようです)
それをペイント等の画像編集ソフトで開いてみてください。Windowsの起動画面が開けます。
起動画面は拡張子こそ.sysですが、中身は普通の.bmpファイルなんです。
見てみると、横に半分の大きさになっています。
Windowsでは起動時にこの画像を横二倍にして表示しているようです。
中身が.bmpファイルだと分かった以上、自作するのは簡単です。
ペイントで縦400ピクセル、横320ピクセルの256色ビットマップを作って起動画面として保存すれば完成です。
(テストするときには、logo.sysファイルのバックアップをとることをお勧めします)
これで、次回起動時に自作のロゴが表示できるようになるわけです。
2.アニメーションの仕組み
上で述べた作り方だと、デフォルトの起動画面のような流れるアニメーションがありません。
では、あのアニメーションはどうやって実現しているのでしょうか?
起動画面には、256色のビットマップファイルを使用しています。
フルカラーではないビットマップには、パレットというものが使われています。
パレットとは、色情報が入った色の一覧のようなものです。
256色のビットマップには、256個のパレットがあり、そのパレット番号を利用することで画像を表示しているわけです。
ビットマップ表示のイメージ
フルカラー式
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■■■■■■
↑↑
画像
#FF0000
#00FF00
#0000FF
#00FFFF
#FF00FF
#FFFF00
#FFFF00
#FF00FF
#00FFFF
#0000FF
#00FF00
#FF0000
パレット式
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↑↑
画像
1
2
3
4
5
6
6
5
4
3
2
1
パレット
#FF0000
#00FF00
#0000FF
#00FFFF
#FF00FF
#FFFF00
パレットの中身を入れ替えると、画像そのものの色も変わります。
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■■■■■■
↑↑
画像
1
2
3
4
5
6
6
5
4
3
2
1
パレット
#FFFF00
#FF00FF
#00FFFF
#0000FF
#00FF00
#FF0000
起動画面のアニメーションは、パレットを一つずつずらすことにより、色を入れ替えて実現しています。
これを、パレットアニメーションと呼びます。
起動画面は、パレットの『後ろから数えて○番目から』という情報を持ち、それ以降のパレットを順次ずらします。
『アニメ付加君』は、その情報を操作するプログラムです。